【ツアー報告】ただ登るだけじゃない。高尾山で見つけた「ととのう登山」のヒント(連載全4回/1回目)

4月の抜けるような快晴の中、「山とやさいMt.Veg」として記念すべき初めての貸し切り団体ツアーを開催しました。

今回ご一緒したのは、とある企業の社員さんを中心とした13名の皆さん。社員のお子さんの小学3年生から、この春に定年を迎えられた先輩まで、ほとんどが登山初心者で、かつ、世代を超えたメンバーで春の高尾山を歩きました。

登りはケーブル使用で省エネ登山!
目次

「歩けるかしら?」という不安を、楽しみに変えるルート設計

今回のコースは、ケーブルカーや「巻き道」を賢く活用した、優しいルートを選びました。「巻き道」とは急な登り下りをなるべく避けつつ、山の側面を横へ進むルートのこと。距離は多少長くなるものの、体への負担を軽減することができます。

というのも、事前のアンケートでは、参加者のほとんどが登山未経験。「最後まで歩けるかしら?」「足が痛くならないかな?」といった不安の声も多く寄せられていたからです。

「無理をしない登山」を大切にするMt.Veg。
名所めぐりや登頂だけを目的とせず、無理なく春の魅力を満喫できる「とっておきの道」をご案内しました。

▼今回のコース

① ケーブルカーで高尾山駅へ・・・「裏高尾」散策へ向けて体力を温存

② 薬王院・・・希望が多かった名所めぐりその①

③ 山頂広場・・・ここから巻き道を利用して静かな「裏高尾」へ

④ 一丁平展望台・・・富士山を望む静かな絶景ポイント

⑤ 4号路「吊り橋」・・・希望が多かった名所めぐりその②

 → 下山はリフト組と徒歩組に分かれ、徒歩組は1号路を歩いて下山

道中では、高尾山の自然や歴史の話に加え、 「疲れにくい歩き方」「膝を守るコツ」「ストックの使い方」「休憩時の補給食の考え方」など、 初心者の方でも安心して歩けるアドバイス をお伝えしました。

雪を抱いた富士山がスッキリ!
事前アンケートで「行ってみたい!」とリクエストが多かった「吊り橋」


五感を解放して、1600種類の生命力を感じる時

薬王院までは、人の流れも多くにぎやかな道のり。 足慣らしを兼ねて、観光気分でゆっくり歩きます。

山頂広場で富士山の大きな姿を眺めたあとは、 いよいよ「巻き道」を使いながら、静かな“裏高尾”へ。

「こんな道があったんですね」

高尾山に来たことがある方からも、そんな驚きの声が上がりました。

頭上には芽吹いたばかりの広葉樹のやわらかな屋根。 足元には、スミレ、チゴユリ、イカリソウなどの可憐な花々。

約1,600種類もの植生を誇る高尾山の生命力を全身に浴びながら、 五感をひらいて、一歩ずつ進んでいきました。

「こんな道もあるんだ!」「山登りってしんどい!って思っていたけど意外と楽!」
春の花、イカリソウを見つけました

参加者のみなさんから届いた、嬉しい声

ツアー後にはこんなうれしい感想をいただきました。

「ただ登るだけでなく、歴史や植物の知識を学びながらの道中はまるでドキュメンタリー番組の中にいるよう!」

「野菜ソムリエが振る舞う、温かい補給食に感動しました」

「教えてもらった歩き方のおかげで、膝の痛みが全くありません!

ランチ休憩で野菜ソムリエのプチ「山ご飯」マッシュポテトとスナップエンドウを差し入れ

ただ登るだけではない、心とからだを「ととのえる」山歩き・・・。

それぞれの方が自分なりの“たのしさ”を見つけてくださったようで、こちらまで心が温まりました。

次回は「戦国武将が守った森?高尾山でムササビが観察できる理由」

ちなみに、高尾山にある植物種数が約1,600種類というのは“異常なぐらい多い数”で、比較すると“イギリス全土と同じぐらい”というから驚き!!です。面積でいえばイギリスの数万分の一に過ぎない高尾山に、なぜ、そんなに多くの植物が存在しているのか? そして、高尾山といえば“ムササビ”ですが、なぜ、都心に近い、標高599mに過ぎない高尾山で、ムササビが観察できるのか??? 次回は参加者のみなさんが「へぇ~!」と驚かれていた話を紹介します。

ケーブルカー駅前にあるムササビの像・・・実はこれ、本物の大きさなんです!

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