【ツアー報告】ただ登るだけじゃない。高尾山で見つけた「ととのう登山」のヒント(連載全4回/3回目)野菜ソムリエの実用山ご飯

日常からほんの少し離れるだけで、 どんなささやかな山のお昼ごはんも、不思議と“ごちそう”に変わります。

今回はその時間をさらに豊かにしてくれる、 「さっと作れて、体を内側から整える、野菜ソムリエのおススメ、春山向きの補給食」 をご紹介しました。

目次

春の山で味わう、野菜の最強タッグ

高尾山のやわらかな新緑にインスパイアされて選んだ主役は“スナップエンドウ”

やさしい甘み、サクッとした歯ざわり、適度な水分。 おやつのように食べられる、春の山向きの食材です。

そして栄養面では炭水化物をエネルギーに変えるための“着火剤”ビタミンB1 が豊富で、登山中のエネルギー循環をしっかり支えてくれます。

スナップエンドウの“着火剤(ビタミンB1)”に対して、 エネルギーの本体となる炭水化物じゃがいもが担当。

スナップエンドウ×じゃがいも=春山の最強タッグが完成!

でも、山で生からじゃがいもをゆでるのはとても非効率。 そこで登場するのが 乾燥マッシュポテト です。

軽量で調理が早く、栄養価もきちんと残る。 山ごはんにおける合理性と美味しさを両立してくれる食材です。

乾燥マッシュポテトは山ご飯の強い味方!

混ぜるだけで完成 “アリゴ風マッシュポテト”の簡単レシピ

にぎやかな山頂広場を離れ、「巻き道」を抜けてたどり着いた一丁平。雪をいただいた富士山がぐっと近くに見え、参加者から思わず歓声が上がりました。

ここで少し長めのランチ休憩。 みなさんがおにぎりやパンを頬ばる横で、さっそく調理開始!

  • スナップエンドウは少ない水でさっとゆでる
  • 乾燥マッシュポテトにコンソメを適量投入
  • 保温ボトルのお湯を注いで混ぜる
  • “さけるチーズ” を細かくちぎってさらに混ぜる

チーズがとろ~りとしたらフランス料理のアリゴ風マッシュポテトの完成!

実はこの組み合わせ、先ほども触れたように、栄養の相性がとにかく抜群なんです。

  • じゃがいも:炭水化物が豊富 → 登山中のエネルギー源に
  • スナップエンドウ:ビタミンB1 → 炭水化物をエネルギーに変える“着火剤”
  • じゃがいも&スナップエンドウビタミンC → 春山の強い紫外線対策にも◎
  • じゃがいもカリウム → 足のつり予防に役立つ ※ジャガイモの栄養素は乾燥マッシュポテトでも残っています

このスナップエンドウとアリゴ風マッシュポテトを小分けにしてお渡しすると、 参加者のみなさんの表情がふっとほころびました。

「え、これ混ぜただけなんですか?」 「チーズがのびる…山でこんなの食べられるなんて」

この日、都心は夏日の25度超え。 それでも裏高尾の風はひんやりと心地よく、 自然の涼しさと、適切な栄養補給の両方が体を整えてくれました。

外側と内側、両方が整うと、 景色を味わう余裕が生まれる—— そんな“ととのう登山”の一日でした

次回は、なぜ高尾山でも“バテてしまう”のか?の真相は・・・

エネルギーをチャージした後は、いよいよ安全な下山へ。

実は、初心者でも気軽に登れるはずの高尾山で、なぜかバテてしまう人が多い理由は「ある明確な理由」があります。登山中の補給ももちろん重要ですが、実は「歩くペース」がポイントだったんです。

次回、最終回。

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