【ツアー報告】40歳からの“ソロ登山教室” 赤城山

こんにちは、Vegです。
天気や季節が変わるたびに、山は新しい学びをくれます。
今回の赤城山ツアーでは、まさにその“学びの瞬間”がたくさんありました。その報告です!

雨が降りしきる中、スタート

「こんな教室、探していたんです」

今回参加してくれたのは、登山歴5年目のKさん。 地元の山を中心にソロで歩いてきたけれど、今年の夏は憧れの鳥海山へ一泊二日で挑戦する予定。「登れるけれど、登りでバテてしまう」 「もう少し余裕を持って歩きたい」 「リスク管理が分からない」…そんな、初級から中級へ進むときに誰もが抱える“あるあるの悩み”を抱えていました。

もう一組は、登山を始めたばかりの友人コンビ。 「登山を始めたいけど、どこから入ればいいのか分からない」 そんなタイミングでMt.Vegを見つけてくれたお二人です。

経験者と初心者、3人の女性と向かったのは―― 濃い霧に包まれ、雨が降りしきる、梅雨どきの赤城山でした。

なぜ赤城山だったのか

赤城山はアクセスの良さに加え「雨でも歩きやすいコース」「複数のエスケープルートがある」「広い駐車場とトイレや 神社、カフェなどの施設が揃う」安心して学べる山、なのですが、あいにくこの日は、ほぼ視界ゼロの濃霧。 プライベートなら登山は中止にしてしまうかもしれない空模様でしたが――こんな天気もソロ登山教室にとっては絶好の学び日和。雨でも安全に歩く方法、快適に整える方法を中心に、コースを短めに変更して出発しました。

Pにはトイレが併設
目次

ホワイトアウトで“地図読みの力”を育てる

まずは出発地点の変更。当初は大沼湖畔の大洞駐車場から出発する予定でしたが、視界のない林道を歩くのはさすがに楽しくない…ということで、小沼の湖畔に移動して、ここから1時間ちょっとで登れる長七郎山を最初の目的地にしました。この長七郎山の山頂はだだっ広く、今回のような濃霧の日は360度ホワイトアウト状態になります。Kさんがこの夏に登る予定の鳥海山も、海に近く、火口付近では霧が出やすいため、方向を失いやすい地形、ということでKさんにはちょうど良いシミュレーションになりました。

紙の地図とブレード付きコンパス、そしてスマホのYAMAPアプリの 3つを併用しながら、広い山頂で下りるべき道を見つけるという実践的な練習を行いました。実はKさん以前、地元の山で降りるべき道がわからず、道迷いを経験していました。

とっつきにくいが、あんがい理屈は簡単なコンパス。それでも、頭では理解していても、実際に使うと身体がちぐはぐに動いてしまう…。 そんな“あるある”を一つずつ整えながらも、方角を出して歩き始めることができました。

地図読みの本質は「山に入る前に、地図を眺めて地形をイメージしておくこと」

そのために等高線の読み方や地図記号を知っておくのは基本ですが、地図を見て地形がイメージ出来ていれば、道を歩いていても「なんか想像と違うな…」 という違和感に気づけるし、 逆にそこが正しい道だった場合は、自分の地図読みを修正することもできる。

紙で“広く”地形を見てアプリで“細かく”地点を見る。この二つを行き来することで、道迷いのリスクは大きく減ります。

長七郎山の山頂はほぼホワイトアウト
下山する道をコンパスと地図とアプリで示す

雨の日こそ学びどき。“疲れない階段歩き”のコツ

長七郎山からいったん小沼湖畔に下山、駐車場に戻って飲み物や軽食を補給。雨は強くなったり、小雨になったり…一向にやむ気配はありませんが、風が強くなるなど、ひどい状況にはならなさそう。そこで今度は再び、小一時間程度の行程で地蔵岳へ向かうことに。みなさんもこの雨の天気を楽しんでいて、「ミストシャワーのようで気持ちいい」「幻想的って言葉、久しぶりに使った・・・」と感想を。

地蔵岳へ至るコースの特徴は、長い木段が続くこと。 Kさんが挑戦する鳥海山には木段は少ないのですが、雨だと滑りやすい石段や石畳が続く場所があり、疲労が溜まりやすいポイントです。

そんな鳥海山の対策も兼ねて、ここでは“筋肉の負担を分散する歩き方” “段差を効率よく越えるステップ”“雨の日の滑りやすい場所の対処”などを細かくレクチャー。

ちいさな一歩一歩の積み重ねが、「パワーの貯金」になり、「下山時の事故防止」につながることを体感していただきました。

山頂は濃いガスに包まれ、方向感覚さえ奪われるほど。 それでも歩ききった皆さんの表情は、とても晴れやかでした。

滑りやすい木道を歩く
地蔵岳山頂

 

自分のペースで整える。“ソロ登山の基礎体力”を積む一歩

初心者コンビのお二人は、 「どこから始めればいいのか分からない」 という不安を抱えていました。

歩き方、休憩の取り方、装備の整え方。 一つずつ丁寧に積み重ねることで、 “自分のペースで歩ける感覚”が育っていきます。

ソロ登山は「一人で歩くこと」ではなく「自立して歩けるようになること」。

その最初の一歩を踏み出した一日でした。

幻想的な小沼湖畔

参加者の声

今回参加いただいた方から事後のアンケートで頂いたコメントです。

「雨でも幻想的な景色を楽しめることが分かった」 「より安全な登山方法があると知れて安心した」

「歩き方やリュックの背負い方など、負荷を分散するテクニックが役立った」

「事前面談で伝えた不安に丁寧に答えてくれる内容だった 」

「Vegさんの雰囲気が話しやすく、気兼ねなく質問できた」

 今回の体験を一言でまとめると「満足」 「人生が豊かになる」

ソロ登山とは

Mt.Vegが考えている「ソロ登山」とは“一人で歩く”ことだけではなく、“自立して歩けるようになること”。

ソロでも、グループでも、誰かに頼る登山から、自分の力で歩ける登山へ。

その力が育つと、 山はもっと自由に、もっと快適に、 そして一生の趣味になってくれます。

Mt.Vegでは、初心者〜中級者向けのソロ登山教室を今後も開催予定です。

あなたの山時間が、もっと自由で豊かなものになりますように。

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