みなさん、こんにちは! Vegです。
今回は活動報告として、10月2日から1泊2日で実施した八ヶ岳・赤岳へのプライベートガイドの記録をお届けします。
久しぶりの快晴が約束された秋の週末。急遽のご縁から、大阪からお越しいただいた二人組を、私の大好きなホームグラウンド・八ヶ岳の主峰「赤岳」へご案内する機会をいただきました。

急遽のご縁から始まった八ヶ岳アタック
今回のお客様は、当初予定していたガイドさんの体調不良により、急遽「八ヶ岳山岳ガイド協会」のホームページを通じてVegを見つけ、ご依頼くださったとのこと。
八ヶ岳は2回目(前回は硫黄岳〜横岳)で、今回の赤岳登頂に向けて地元の岩場でトレーニングも重ねてこられたという熱心なお二人。金曜日の朝、前泊されていた美濃戸の八ヶ岳山荘で合流し、和やかなご挨拶のあと、いざ美濃戸登山口から歩き始めました。

DAY 1:苔の森からクリンナップ勢揃いの行者小屋、そして憧れの地蔵尾根へ
美濃戸からは南沢をたどり、八ヶ岳らしい豊かな苔の森を進みます。沢を抜けると正面には横岳の壮大な稜線が!
行者小屋で爽やかな秋空のもとランチ休憩。ふと見上げると、阿弥陀岳、中岳、赤岳、硫黄岳、大同心…八ヶ岳のオールスター(クリンナップ)が勢揃いする圧巻のロケーションです。
お客様は「あそこに登れるイメージがわかへん!」と、そそり立つ地蔵尾根を見上げて少し緊張されたご様子。


しかし、いざ取り付いてみると、地元の岩場で鍛えた成果が見事に発揮されます。手足のホールドをしっかり確認しながら着実に歩みを進め、振り返れば北アルプスの峰々まで見渡せる大絶景!
「めちゃくちゃキレイ!すごい!」と歓声が上がり、危なげなく地蔵の頭へ到達。お二人ともとびきりの笑顔で初日の宿「赤岳展望荘」へ到着しました。


夕方17時半頃には、外の景色が真っ赤に染まる見事な夕焼けショー。山小屋の進化を感じる美味しい夕食(なんと骨付きチキン!)をいただき、温かい談話室で心地よい夜を過ごしました。

DAY 2:八ヶ岳の気象を読む。一瞬のドラマと雲海に浮かぶ富士山
翌朝、外は前日と一変して強風と360度のガス(霧)。 他のお客様が出発をためらう中、長年北杜市側から八ヶ岳を見上げてきた経験から「風向きと雲の動きから見て、これは必ず晴れる」と判断。時間を少し調整し、山頂へ向けて出発しました。

歩き出して15分ほど経った頃、ブワッと風が吹き抜けた瞬間に頭上には鮮やかな青空が! 「青空だ!」とお客さまからも喜びの声があがります。

山頂手前の険しい岩場を両手を使って慎重に登っていくと、足元には見事な雲海。そして赤岳頂上山荘を抜けた瞬間、雲海の上に神々しく浮かぶ「富士山」が姿を現しました。乗鞍、穂高、槍、立山まで見渡せる360度の大パノラマの中、山頂で記念撮影。達成感に満ちたお二人の笑顔に、ガイドとして最高の喜びを感じた瞬間でした。

下山の文三郎尾根も焦らず丁寧にクリアし、行者小屋経由で赤岳鉱泉へ。 お楽しみのランチは、Vegイチオシの赤岳鉱泉スパイシーカレー!辛さ控えめのビーフカレーと本格インドカレーをそれぞれ堪能し、最高の山旅を締めくくりました。

今回の山旅を振り返って〜より心地よい「山旅時間」を目指して〜
下山後、お客様からは「尾根の登り下りや苔の森が本当に楽しかった」という嬉しいお言葉とともに、「歩くペースや写真撮影・休憩のタイミングなど、もう少し自分たちの希望を汲み取ってもらえると嬉しかった」という、大変貴重なフィードバックをいただきました。
普段の企画ツアーでは、安全面だけでなく「疲れないペース作りやこまめな休憩・補給」をこちらから積極的にご提案しています。しかし今回は「お客様ご自身が計画されたプライベートプラン」だったため、「できる限りお客様のペースにお合わせしよう」という意識が先行し、かえってガイド側からの配慮や声かけが控えめになってしまっていたことに気づかされました。

どれほど登山経験のある方であっても、その日の体調や写真を楽しみたいタイミングは様々です。単に安全に誘導するだけでなく、「お客様が今何を求められているかをより繊細に汲み取り、より居心地の良い山旅の時間をプロデュースすること」の大切さを、改めて深く学ばせていただく機会となりました。
開業して5ヶ月。今回いただいた温かくも真摯なご意見を胸に刻み、安全管理はもちろんのこと、お客様一人ひとりの「心に寄り添うガイド」としてさらに成長してまいります。ご参加いただいたお二人に、心より感謝申し上げます!

※詳細な山行ルートやコースタイムなどの記録は、[YAMAPのページ(赤岳(八ヶ岳)プライベートガイド / 山とやさいの登山データ | YAMAP / ヤマップ)]にも掲載していますので、ぜひあわせてご覧ください。


